ヒューズ・高感。リレキ

ヒューズは適度に取り換えましょう。

色々と偏差値が低い

   今日は料理するのが面倒だったのですが、無性にチャーハンが食べたくなり、しかし減量中なので米は食べたくないから、鶏肉と卵をウェイパーでいためたあとに納豆を入れて食べました。だいたいチャーハン。美味しかったです。でもこの美味しいは普通の人にとってはたぶん「マズい」なので作らないほうがいいです。

 それで表題の話なんですけれど、私は食の偏差値がとても低いのです。食への造詣やこだわりが低いから、だいたい何を食べても美味しいと思ってしまう。味の差異は分かるのですが、まず全て「おいしい」からスタートしていて、「とても美味しい」とか「奇跡的に美味しい」とか「天地開闢なみにおいしい」とかそんな感じで差があるだけです。

 ヒキニートしていたとき、金も生きる気力もなかったので、ゆでたパスタに醤油をかけて食べてましたが、別段気にならないというか、こんな物でも腹が満たされると心が上向くし人間って面白いなと思ってました。翻って働くようになって、初めて回らない寿司屋に行ったときも、確かに美味しくて感動したんですけれど、これを普段から食べる為に必死に働くのはだるいな、とも思いました。

 

  どうように大好きな音楽にもこだわりがなくて、音楽は好きなのでいろいろと聴くのですが、聴けないジャンルというのがなくて、AKBから実験音楽まで節操なく喜んで聴いてます。最近ではASMRっていう、これは音楽ジャンルじゃないんですけれど、ただ耳かきの音やシャンプーの音だけが流れ続けてるっていうのを聴いています。もともと音楽にハマった原体験がゲームボーイの起動音だったので、なるべくしてなったというか、音への欲求は強いけれど指向性が無い感じになってしまっています。鳴ってればいいんです。

 

 映画や漫画も、こだわりがないです。ラーメン屋に置いてある適当な漫画雑誌の途中の話からでも、だいたい楽しめてしまいます。時間がつぶせればいいです。でも、最近はやっと好き嫌いが分かるようになってきて、これは時間の無駄だから切ろうって判断が出来るようになってきました。偏差値上がったのかな。

 

 服装は、やっとダサいかとかダサくないかとかがやっと分かってきたました。ようするに自分がいる環境にどれだけ適応出来るかがファッションセンスで、だからキレイ目っていう格好は環境を選ばないので無難にオシャレだということが分かりました。だから環境が変わればファッションも変わります。奇抜に見えてもそれはある環境ではとってもオシャレで、それを外野がとやかく言っても通じないものなんですね。要するにファッションは環境へどれだけ迎合出来ているかの符号なのでしょう。

 あと自分の好きな服を着るっていうのもファッションなんですが、それは私にはまだ難しいです。

 

 それで私は色んなことにこだわりが無いし、楽しむものや極めようとするものも、やっぱりこだわれなくて、一過性の刹那的なアクションになりがちです。わっと燃え上がってぱっと飽きてしまいます。それは私の気質で、そのせいで社会とうまくやっていけないのですが、しかしかろうじて生きているので、とりあえず生きることだけにはこだわろうと思っています。同じようなこだわりのないクズの人がいたとして、それでも生きていけるんだと励みになればいいです。でもこういうクズは死んだほうがいいので困り者です。

  

 ゲームはずっとやっていますが、ゲームがなんで好きかって、要するに評価軸が明確だからなんでしょう。自分で考えなくても、これとこれとこれをやりなさいという指示があって、それが出来ることがよいことなので、判断力が低くてもストレスなくプレイ出来ます。

 私は判断力にはミクロなものとマクロなものがあると思っていて、ミクロなものはその場ですぐに表せて結果が帰ってくるもので、比較的リスクも少ないものです。それにたいしてマクロな判断力は表に出ず、日々のミクロな選択肢の後ろ盾になっているような大きな判断力です。そしてそれは人生を大きく左右していきます。

 私はマクロな判断力が弱いのだと思います。そこはゲームのルールに決めてもらって、見える範囲だけを判断したいのです。

 でもマクロな判断をしっかりさせたいという欲求はどこかにあって、私は自由度の高いオープンワールドというゲームのジャンルが好きなのですが、それに熱狂して自分でゲーム自体を改造してさらに自由にしようとしていました。それはまあ、引きこもっていたときの現実逃避だったんですが、しかし自分の箱庭で最大限に他者から与えられない選択に挑んでいたのだと思います。

 

 とりあえず死ぬわけにはいかないのでこだわりのないクズとしてしばらく生きています。やりたいことをやって、やらないことはやらないで、迷って、決断して、色々やっているうちに、野垂れ死ぬと思うので頑張ります。