FFFに行ってきた
これに行ってきました。
http://firstfloorfestival.info/
rastor-notonというテクノのレーベルがあって、そこのアーティストが来日してライブアクトしたのですけれど、顔ぶれがハンパなくて、行く前からテンションが徹夜明けみたいになっていました。
開場が11:00だと思ってて11:20ぐらいに行ったのですが開いてないてなくて待ちぼうけ。開場時間が遅れたこともあってけっこうボーっとしてる時間が長かった。
これなら前に居た水タバコ屋でもう少しグダグダしてればよかったなーと思いつつ、ほぼ一番乗りだったので人のいりをぼんやりと眺めていました。
何の気なしに見ていると客層が普通のクラブと違っていることに気付きました。
普通のクラブってなんだって話だけれど、雑な表現をすると「遊びに来てる」って印象の人は少なくて、音楽聴きに来ましたって雰囲気の人が多かった。
音楽を聴きに来た雰囲気って、わけのわからない表現だな。でも、上手く言えないけどそんな感じです。
年齢層もファッションの幅も広かったですね。踊る人も少なめで、聞き入っている人が多かった。
開場直後の誰もいないフロア
以下、アクトの感想
1.Open Reel Ensemble
テープレコーダーを使ってその場で多重録音しながら、逆回転させたり叩いて音を出したりとテープレコーダーならではの音を作る人達です。
ライブみるのは初めてでした。音もすごいんですけど、目の前でテープレコーダーくるくるしてるのは視覚的にも気持ちがいいです。小さいころにテープレコーダー分解して軸に鉛筆さしてグルグル回して音出してたのを思い出しました。
2.Ueno Masaaki
ゴリゴリだー!ゴリゴリだぞー!テンションあがるぅう。
ゴリゴリでテンションをあげてくるのですが、聞き入ってると底からじわじわと上がってくる気流みたいなのがあって、それに身を任せると緩やかに心地の良いステージにたどり着きます。スピーカーの横に齧りついて酔ってました。
3.KYOKA
硬質な音を作る方なのですが、どこか優しいというか、小さいころにやっていたリズム遊びのようにプリミティブな空気もまとっていて、ずっと聞いていたくなる音です。
でもずっと聞いていても全く飽きが来なくて、聴いていると新しい発見をしたときの驚きみたいな、そんな気持ちが湧いてきます。
もっと聞きたい、次はどんな音?って興味をそそられます。
4.GRISCHA LICHTENBERGER
準備中にDirectXの文字が表示されて、一人でテンションが上がってました。
DirectXは、鳴らしてる音の波形をリアルタイムで表示して映像作品にするのにつかわれていました。
聞きながら踊ろうと思ったのですが、音を聞いて気持ち良くなる部分にリソースを全部持って行かれるようなカタチで、その場で茫然と立ち尽くして聞き入ってしまいました。
気持ち良すぎて、感極まって泣いてました。ストレスの与えかたと解放の仕方が神がかっています。
暴力的な音の中に繊細な表現が紛れていて、嵐の中に一筋の光がさすような、そんなビジョンが浮かびました。
聴けて良かった。
5.全員集合
全員集合でした。お腹いっぱいです。
6.Yosi Horikawa
環境音を編集して音楽を作っていく人です。
タイル張りの通路でスーツケースを滑らせて歩くと、規則的な音の連なりが音楽に感ぜられるときがあります。
その瞬間から音楽までのルートがきれいに構築されていて、「あ、知っている音だ」なんて耳を澄ませていると、いつの間にか音楽になっていました。
音と音楽の境い目みたいなのが溶かされていきます。鳥の声や水の音が、オールで疲れ果てた体にしみるような心地よさをもたらしてくれました。
いやー、楽しかった。
そして、実は14日にもあるんです。さらに私は両日チケットを買ってしまったのです。
楽しみだ。